
唐人町商店街に突如現れた、謎の「海老の塔」

そういえば二人とも、面白いものを見つけたんだ。SNSで唐人町商店街の歴史を調べていたら、偶然、奇妙な『造形物』の画像が流れてきてね。

造形物?

ああ。海老の天ぷらを、塔のように見事に積み上げた、前衛的なオブジェともいえる一品さ。

どうやら唐人町商店街の『海鮮食堂 サカナとごはん 凪』という人気の食堂の『エビ天丼』らしいのだが……。その店が、最近ひっそりと移転したようでね。……あの『作品』が、新しい場所でどう表現されているのか、少し興味が湧いてね。
現場からの報告:夏目創の「王道・海鮮丼」vs 一条慧の「SNS映え・エビ天丼」



ああ、『凪』か!あそこは美味いよな!俺も移転前に行ったことがあるぜ。昼時はいつも長蛇の列でさ、並んでるばあちゃんと話し込んじまったよ。

『兄ちゃん、ここは魚が美味いんだよ』ってな。だから、俺は迷わず海鮮丼を頼んだんだ。



フン、私も移転前に行ったことがある。目的は、あの行列の正体を分析するためだ。

データによれば、SNSでの言及数の多くが『エビ天丼』に集中していた。商品が持つ視覚的インパクトが、いかに来客数に影響を与えるか……。仮説を検証するために、私もそれを注文した。

お前、そんなこと考えながら飯食ってんのかよ!でも、確かにあのエビ天丼はすごかったな!俺の隣の客が頼んでたけど、エビが4本、塔みたいにそそり立ってて……。

ああ。エビ以外はエリンギ・ピーマン・タマネギ・ナス・大葉・カボチャと盛りだくさんに載っていて、衣はザクザクとした食感。甘めのタレとの相性も計算されている。

あの行列を待って味わうべきかどうかは個々人の価値観によるが……。価格に対する満足度は、確かに高いといえる。

エビ天丼はランチのみ提供らしいな。気になってきたぜ……。
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なるほどね……。夏目くんは『本質的な味』を、一条くんは『計算された仕掛け』を、それぞれ同じ店から見つけ出してきた、というわけか。

……面白い。実に面白いじゃないか。その新しい店で、その二つの価値がどう融合し、あるいは変化したのか……。私の『美学』が、それを確かめに行きたがっているよ。

ところで移転後店舗の外観写真はこちらだ。以前の少し狭い通路沿いの店舗とは打って変わって、開放的で明るい外観となっているんだぜ。


店舗情報
- 店名: 海鮮食堂 サカナとごはん 凪
- 場所: 福岡県福岡市中央区唐人町1丁目12−31 コスモ唐人町パークビュ 1階4ー1
- 営業時間:ランチ11:30〜14:00 ディナー 18:00〜22:00(入店時間21:00まで LO21:30)
- Instagram:@sakanatogohan_nagi