足利市立美術館のコレクション展「いのちの寓話―allegory of lives」では、人にとって普遍的なテーマである「死」と「生」、そして「命の在り方」に深く切り込んだ現代作家の作品群が展示されます。
木下晋《103年の闘争Ⅲ》をはじめとするコレクションの中から、現代作家を中心とした作品を厳選し構成されています。これらの作品と向かい合うことで、鑑賞者自身の「生」について深く考える機会が得られる、哲学的かつ力強い企画展です。
目次
■ 企画展の見どころ:現代作家が問いかける「命」の在り方
限りある時の中でこそ輝きを放つ「生」を表現することは、芸術の普遍的なテーマであり続けてきました。そうした芸術は、日常の中では意識されることが少ない「命」の在り方を、観るものに強く問いかけてきます。
本展に展示される作品は、それぞれ趣旨、テーマ、技法は異なりますが、各作家が自身の存在をかけて創作してきたものです。現代の作家たちが、いかに人の「命」の在り方を表現に内包してきたのかを感じ取ることができます。
■ 主な出展作家と作品(抜粋)
本展は、足利市立美術館のコレクションから、以下の作家による作品を中心に構成されています。
- 木下晋:《103年の闘争Ⅲ》、《100年の唄》
- 若林奮:「Blue Daisy」シリーズ(多数)
- 清水晃:「青空(骨)」、「滝囃」
- タカユキオバナ:「土の中の象形 出土Ⅰ」
- 黒須信雄:「生滅記」、「八尺鏡」
- 篠原道生:「三角の岩の帽子をかぶった男」
- 福山知佐子:「鳥の声(去来) _ISAMU WAKABAYASHI に。」
■ 関連プログラム
- 学芸員によるギャラリートーク
- 日時:10月26日(日)、11月22日(土)、12月7日(日) 各日午後2時~3時
- 学芸員による鑑賞ワークショップ(「いのちの寓話」のみ対象)
- 日時:11月16日(日) 午後2時~3時
開催情報
項目 | 詳細 |
企画展名 | コレクション展2025(「刀装の美」「いのちの寓話」同時開催) |
会場 | 足利市立美術館(栃木県足利市通2丁目14ー7) |
会期 | 2025年10月25日(土)~12月21日(日) |
開館時間 | 午前10 時~午後6 時(入館は午後5 時30 分まで) |
休館日 | 毎週月曜日(11/3、11/24を除く)、11月4日(火)、11月25日(火) |
観覧料 | 一般1000 円(20名以上の団体 800 円) 大学生・高校生700 円(20名以上の団体 560 円) 中学生以下無料 |
公式サイト | http://www.watv.ne.jp/ashi-bi/2025-collection.html |
アクセス | 電車: JR両毛線「足利駅」下車 徒歩10分/東武伊勢崎線「足利市駅」下車 徒歩10分 車: 北関東自動車道「足利IC」より15分 他 駐車場: 美術館前広場駐車場など計6か所を利用可能 |
主催 | 足利市教育委員会、足利市立美術館、公益財団法人足利市民文化財団 |
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