【熊本市現代美術館】こうの史代展が1月4日開幕!画業30年の軌跡と原画500点

『夕凪の街 桜の国』や『この世界の片隅に』といった、心に深く刻まれる名作を生み出し続けてきた漫画家・こうの史代先生。その漫画家生活30周年を記念した初の大規模原画展「こうの史代展 鳥がとび、ウサギもはねて、花ゆれて、走ってこけて、長い道のり」が開催されます。

2026年1月4日(日)から3月8日(日)まで、熊本市現代美術館を舞台に、デビュー前の貴重な資料から最新作まで、500枚を超える原画を通してその全貌に迫ります。

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「こうの史代展」熊本市現代美術館で1月4日開幕!過去最大規模の回顧展

本展は、数多くの映画化・ドラマ化作品を持つこうの先生の歩みを網羅した初の回顧展です。500枚以上の漫画原画に加え、膨大な挿絵や絵本原画、作品のコンテやメモ、さらには制作風景を記録した初公開映像まで、先生の「画業のすべて」が詰め込まれた祝祭のような展覧会です。

開催期間2026年1月4日(日) ― 3月8日(日)
開館時間10:00 ― 20:00(最終入場 19:30)
休館日火曜日(※火曜祝日の場合は開館、翌平日休館)
会場熊本市現代美術館(熊本市中央区上通町2-3)

「一枚の絵」としての漫画表現と、5つの見どころ

アシスタントを起用せず、すべての線、すべての着彩を一人で手がけるこうの先生。その原画は、漫画の枠を超えた「芸術作品」としての輝きを放っています。

  • 過去最大の規模:デビュー作『街角花だより』から、コロナ禍の日々を描いた最新長編『空色心経』までを網羅。
  • 貴重な初期資料:高校生の頃の漫画やデビュー前のイラストなど、創作の原点となる原画を展示。
  • 「読める」展示:1話単位や短編の全ページ展示により、ストーリーを分断せず「漫画家の気持ち」を体感。
  • アシスタントなしの筆致:スクリーントーンをほとんど使わず、躍動する線と新鮮な色彩だけで構成された「生の原稿」の美しさ。
  • 熊本会場限定の描き下ろし:展示の最後を飾る、熊本会場オリジナルの「あとがき」作品。

関連開催「こうの史代セレクション」

美術館内では、先生が選んだ映画上映「月曜ロードショー」や、美術館収蔵品から先生がセレクトした「CAMKコレクション展」も同時開催。多角的に「こうの芸術」の深淵に触れることができます。

観覧料とお得なチケット

一般:1,300円 / シニア:1,000円 / 学生:800円 / 中学生以下:無料
2025年12月28日まで販売される前売り券は、当日券より200円お得です。熊本市内の小中学生に配られる「うぇるかむパスポート」の提示でも無料で観覧可能です。

詳細は熊本市現代美術館(CAMK)公式サイトをご確認ください。愛らしく、そしてしぶとく力強い先生の線。原画から伝わる温かな眼差しと、30年の「長い道のり」を共に歩んでみてはいかがでしょうか。

©こうの史代/コアミックス ©こうの史代/朝日新聞出版 ©こうの史代/日本文芸社

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