【2026/2/21~9/6】京都・本能寺「五箇伝の名刀展」第一期|来国俊・尻懸則長など山城と大和の至宝が一堂に

京都の歴史を見守り続ける大本山 本能寺。その静謐な境内にある「大寶殿宝物館」にて、日本刀の神髄に触れる特別な時間が始まります。

2026年2月21日(土)より開催される『五箇伝の名刀展』。日本刀の主要な5つの系統「五箇伝」を解き明かす本展の第一期では、洗練を極めた京情緒あふれる「山城伝」と、古刹の僧兵たちが鍛え上げた質実剛健な「大和伝」が特集されます。

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山城と大和:日本刀の源流を巡る名品選

今回の展示では、愛好家垂涎の「特別重要刀剣」を含む、各派の代表的な作品が並びます。

  • 山城伝の美:来派の重鎮、来国俊(特重)や来国光が放つ、気品に満ちた佇まいは必見です。室町期の吉則や、独特の作風で知られる国路など、時代を下る変遷も辿ることができます。
  • 大和伝の力:尻懸則長(特重)の朱銘が光る一振りや、保昌派の貞興(特重)など、大和五派の個性が際立つ名品が顔を揃えます。無銘ながらもその流派の特色を色濃く残す千手院や手掻の作も、その鉄の色に意志を感じさせます。

また、刀剣そのものだけでなく、勘四郎や林藤八、甚吾といった名工の手による江戸期の「鐔(つば)」などの刀装具も見逃せません。

姿を写し、魂を留める「押形」展示

本展の大きな特徴は、実物とあわせて展示される「押形(おしがた)」の充実ぶりです。
五条国永や龍門、当麻、綾小路といった、今では現物に出会うことすら稀な古名刀の姿が、精緻な墨拓によって蘇ります。実物と対比させることで、日本刀の造形美をより深く読み解くことができるでしょう。

日々の最新情報や展示の裏側については、公式SNSである日本刀の美(@nihontonobi)でも随時発信されています。

開催概要・拝観案内

会場は地下鉄「京都市役所前」駅からすぐ。信長公ゆかりの寺院としての歴史を感じながら、刀剣美の深淵を覗いてみてはいかがでしょうか。

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この記事の案内人

刀剣や浮世絵などの古典美術・アートに深い造詣を持つクリエイター兼ライター。「美しいものには、必ず語るべき物語が宿っている」。デザインと文化の交差点から、地域の隠れた魅力や展覧会の見どころを丁寧にお届けします。

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