【2026/3/29まで】合志マンガミュージアムでキネマ画「忠臣蔵」展を開催。失われた映画の記憶を辿る

出典:合志マンガミュージアム

一人の少年の情熱が、失われた映画の記憶を鮮やかに現代へと蘇らせました。

合志マンガミュージアムにて、特別展示「キネマ画『忠臣蔵』の世界 ~『挿絵』と『劇画』をつなぐもの~」が2026年3月29日(日)まで開催されています。

会場となる合志マンガミュージアムの所在地は、熊本県合志市御代志1661-271。マンガ文化の源流を探る、知的好奇心を満たすひとときを過ごせる場所です。

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記憶だけで描かれた500コマ。奇跡の記録「キネマ画」

本展示の主役は、熊本県山鹿市出身の芹川文彰氏(1911-1984)が少年時代に描き上げた膨大な作品群です。

1926年、当時15歳だった芹川少年は日活制作の無声映画「実録忠臣蔵」を観賞。その圧倒的な感動を忘れないよう、記憶だけを頼りに3年の歳月をかけてペンや筆で描き上げました。用紙約170枚、実に500コマ以上に及ぶその記録は「キネマ画」と呼ばれています。

元となった映画のフィルムが完全な形では現存しない今、このキネマ画は当時の映画の様相を伝える極めて貴重な文化資料として大きな話題を呼んでいます。

「挿絵」から「劇画」へ。表現の足跡をたどる

展示ではキネマ画だけでなく、明治から昭和にかけての代表的な挿絵や漫画作品も紹介されています。

単なる「映画の記録」に留まらず、その緻密な描写や構成が後の「劇画」や現代の「マンガ」にどのような足跡を残したのか。日本独自の視覚文化が進化していく過程を、一点一点の作品を通して肌で感じることができます。

アクセス・開催概要

合志市の静かな環境の中で、かつての銀幕の熱量に触れてみてはいかがでしょうか。

キネマ画「忠臣蔵」の世界 ~「挿絵」と「劇画」をつなぐもの~
開催期間:~2026年3月29日(日)まで
会場:合志マンガミュージアム(熊本県合志市御代志1661-271)
アクセス:
・熊本電鉄「御代志駅」より徒歩12分
・合志市レターバス「西合志庁舎前」下車 徒歩2分
・北熊本スマートICより車で約6分
※情報は2025年12月23日時点のものです。開館時間や休館日は公式サイトをご確認ください。

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この記事の案内人

刀剣や浮世絵などの古典美術・アートに深い造詣を持つクリエイター兼ライター。「美しいものには、必ず語るべき物語が宿っている」。デザインと文化の交差点から、地域の隠れた魅力や展覧会の見どころを丁寧にお届けします。

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