⇒【ウマ娘 シンデレラグレイ】アニメ第5話「元ネタ」・モデルをまとめて解説してみました【オグリキャップ】【25歳北原が見ていたレース・タマモクロス勝利レースのモデル考察】
2025年春アニメ「ウマ娘 シンデレラグレイ」。
このアニメは、ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」およびヤングジャンプで連載中の漫画が原作なのですが、主役のウマ娘「オグリキャップ」は1987年から1990年にかけて活躍した実在の名競走馬・オグリキャップがモデルになっています。
「ウマ娘」というコンテンツは、ウマ娘のキャラクター造形やストーリーに、実際の競走馬やスタッフの方々のエピソードを敬意をこめて反映しているのが魅力の作品でもあります。ですので、そういったエピソード、つまり「元ネタ」探しとその比較も楽しみの1つです。
この記事では「ウマ娘 シンデレラグレイ」という作品を楽しむための「元ネタ」を紹介していきたいと思います。
※アニメのみを追う予定の方には、先の展開のネタバレに抵触する箇所が出てまいります。ご注意ください。
ウマ娘では「勝てば中央、負ければ地方」……史実の中央移籍はどのような状況だったのか?!
冒頭、次のレースであるゴールドジュニアにオグリキャップが勝ったら中央移籍、負けたら地方所属のままだとトレーナーの北原が宣言します。
彼女のモデルである馬のオグリキャップ号の中央移籍は、実際どのような状況だったのでしょうか。
オグリキャップ号が、芝のコースである中京競馬場開催の中京盃で勝利した後、芝でも走れると知った中央の馬主資格を持つ佐橋氏がオグリキャップ号の走りに惚れ込み、オーナーの小栗氏、調教師の鷲見氏らに連日トレードを持ちかけていたそうです。
当時、オグリキャップ号の東海ダービーへの出走を強く望んでいた鷲見調教師は「2億円なら」と断らせるような金額を提示していたそうですが、小栗氏が佐橋氏に「東海だけの馬で終わらせず、日本一の馬に」と口説かれ、ゴールドジュニアの勝利をもって中央移籍を決断したとのことです。
こうしてみると、鷲見調教師の東海ダービーへの強い思いの部分がトレーナーの北原に、オグリキャップ号が中央でも走れる馬だと見抜きいて移籍を望んだ佐橋氏のイメージはウマ娘のシンボリルドルフにそれぞれ反映しているのだなとわかります。
六平さんは、佐橋氏のオグリキャップ号の才能を見抜いた点と、(予告でも出ていたのでネタバレにはならないと思うので書いてしまうと)中央でオグリキャップ号を預かった瀬戸口調教師の要素が使われているのではと思いました。
ゴールドジュニア出走ウマ娘にも元ネタあり?!
さて、ゴールドジュニアがいよいよ始まります。オグリキャップは6番、フジマサマーチは9番。10人のウマ娘が出走のこのレース、元ネタはどうだったのでしょうか。
モデルは、1988年1月10日(日)笠松競馬場で開催された「名古屋タイムズ杯 ゴールドジュニア」です。出走馬は以下の通り。10頭のレースでした。
【実際のゴールドジュニア出走馬リスト】
1枠1番 ハロープリンセス
2枠2番 フジノノーザン
3枠3番 トウカイシャーク
4枠4番 ハートタイタン
5枠5番 シービーキグナス
6枠6番 オグリキャップ
7枠7番 ダンシングスタン
7枠8番 ギフキング
8枠9番 マーチトウシヨウ
8枠10番 アルタスウエー
ちなみに、5枠5番のシービーキグナス号の父はタマモクロス号と同じシービークロス号、7枠7番のダンシングスタン号の父はオグリキャップ号と同じダンシングキャップ号です。シービーキグナス号は芦毛の馬でしたから、このレースには芦毛が三頭出走していたことになりますね。
レース中のアナウンスでは、アルタスウエー号にあたるウマ娘はアルトハイエス、ハロープリンセス号はハロープリンシパル、シービーキグナス号はディーシースワンという名前になっていました。
「北原……私……勝っちゃうよ……?」にも元ネタあり?!
ゴール直前、オグリキャップは応援する北原を振り返り、「北原……私……勝っちゃうよ……?」とつぶやきます。
実はこの振り返りポーズにも、元ネタがあるんです。
史実のレースで、オグリキャップ号に騎乗した安藤勝己ジョッキーがゴール直前にパッと後方を振り向いた瞬間があり、それがモデルのようです。
安藤ジョッキーの場合は後続を確認するためのそれだったようですが、シンデレラグレイの物語では、オグリキャップと北原、双方が複雑な思いを抱えながらも互いに良いと思う方向に進む決意をする……実に感動的なイメージシーンに作り上げていて、さすがだと感心いたします。
フジマサマーチのモデル・マーチトウショウ号のその後は?!
夕暮れのレース場で、フジマサマーチはオグリキャップにこう宣言します。
フジマサマーチ「走って走って、走り続けて、お前より長く、ここに立って見せるよ」
そんなフジマサマーチのモデル・マーチトウショウ号のその後は、どのようなものだったのでしょうか。オグリキャップ号のその後にも少し触れますので、下記に閉じておきます(クリックで表示)。
マーチトウショウ号のその後
笠松にて東海ダービー(4位)含むレースにてしばらく走った後、1989年に中央にチャレンジして4戦走るもいずれも最下位。
(ウマ娘にもなっていて、オグリキャップのライバルとしてシンデレラグレイにも登場する「バンブーメモリー」と同じレースも走っています)
その後笠松に戻った後、1990年に高知競馬に移籍、1992年8月3日の最終レースまで実に55戦を走り抜けました。
オグリキャップ号の最後のレースは1990年12月23日なので、まさにフジマサマーチのセリフ通り、彼より長くレース場に立ち続けたのです。
第6話まとめ
第6話の元ネタまとめ、以上となります。
このあとの話数も元ネタご紹介していきますので、ぜひまた読んでいただけると嬉しいです!
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