福岡市博物館で2025年4月24日(木)から開催される「アニメ『鬼滅の刃』柱展-そして無限城-」。アニメに登場する印象的な武器「日輪刀」に心を惹かれた方もいるのではないでしょうか。
実はこの期間、福岡市博物館では、本物の日本刀の魅力に触れる絶好の機会でもあるのです。
あの「日輪刀」のイメージの源流? – 黒田家伝来の宝刀「安宅切」
まずご紹介するのは、黒田家に伝わる名刀、重要文化財 「安宅切(あたけぎり)」 の公開です。その名は、黒田如水(孝高・官兵衛)が天正9年(1581年)に四国攻めの際、淡路の由良城を攻略し、三好氏の一族である安宅河内守を討ち取ったことに由来すると伝えられています。作者は備州長船祐定。今回は、その刀身に加え、国宝「圧切長谷部」の拵えに影響を与えたとされる「金霰鮫青漆打刀拵(きんあられざめあおうるしうちがたなこしらえ)」とともに鑑賞できる貴重な機会となります(重要文化財指定は拵えによるもの)。
アニメで描かれる「日輪刀」の、それぞれの隊士が持つ個性的な刀の色や形を想像する上で、古の武士たちが実際に用いた刀剣がどのようなものであったかを知る、貴重な手がかりとなるかもしれません。
【福岡・刀剣展示】【2025/4/8(火)~6/1(日)】福岡市博物館で名物「安宅切」公開!黒田家名宝展示
【展示期間】
2025年4月8日(火)~6月1日(日)

福岡の刀工の魂が宿る – 「筑前の刀工 信国」展
さらに同時期、福岡市博物館では「筑前の刀工 信国(のぶくに)」展も開催されます。
信国派は、もともと京都で活躍した刀工集団。初代福岡藩主・黒田長政とともに福岡へ移り住み、代々福岡藩のお抱え刀工として活躍しました。
その刀は、実用性と美しさを兼ね備え、武士の魂を象徴するものとして大切にされてきました。 展覧会では、福岡の地で磨き上げられた信国派の刀剣を通して、その卓越した技術と歴史、そして刀に込められた職人たちの熱い想いを感じることができるでしょう。
【福岡・刀剣展示】【2025/4/15(火)~6/15(日)】福岡市博物館で「筑前の刀工 信国」展開催!
【展示期間】
2025年4月15日(火)~6月15日(日)

「鬼滅の刃」柱展とともに、本物の刀剣の世界へ
「鬼滅の刃」柱展で、キャラクターたちが振るう「日輪刀」に魅せられたなら、ぜひこの機会に福岡市博物館で展示される本物の日本刀にも触れてみてください。
アニメの世界をより深く理解するヒントが隠されているかもしれません。そして、何よりも日本の刀剣が持つ、歴史と美しさ、そして職人の技にきっと心を奪われるはずです。
福岡市博物館で、あなたも刀剣の世界への扉を開いてみませんか?
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