驚きの長寿生物「ヌタウナギ」の秘密を解明 島根大学

「海の掃除屋さん」ヌタウナギ、驚きの長寿と生態が明らかに!

海の底でひっそりと暮らす「ヌタウナギ」。皆さんはご存じでしょうか?ウナギとは全く違う、深海に住む原始的な生き物です。実は、島根県では重要な漁業資源になっていますが、その生態はほとんど謎に包まれていました。

今回、島根大学の研究チームが、このヌタウナギを長期間にわたって飼育するという、世界で初めての実験に成功しました。その結果、驚くべき事実が次々と明らかになったのです。


研究でわかった2つの大きな発見

1. 寿命はなんと50年!

皆さんはヌタウナギがどれくらい生きると思いますか?今回の研究で、その寿命が約50年もあることが判明しました。これは、普段私たちが食べているウナギの寿命(5〜10年)と比べても、非常に長いことがわかります。

2. 効率的な「海の掃除屋さん」

ヌタウナギは、海底に沈んだ魚の死骸などを食べる「海の掃除屋さん」です。今回の研究では、このヌタウナギが、エサを消化する際に独特の行動をとることがわかりました。この独特な消化方法は、彼らが効率よく、そして長期間にわたって海の環境をきれいに保つ役割を担っていることを示しています。


なぜこの研究が重要なのか?

この研究は、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成にも深く関わっています。ヌタウナギの生態を知ることは、健全な海の生態系を守るための第一歩です。

  • 海洋資源の保全: ヌタウナギがいつ、どれくらい成長するかを知ることで、乱獲を防ぎ、資源を減らさないための漁業計画が立てられます。
  • 海の健康維持: 「海の掃除屋さん」であるヌタウナギの役割を理解することは、海洋環境をきれいに保つ上で非常に重要です。

この研究は、私たちが当たり前のように享受している「豊かな海」を守るために、身近な生き物の生態を知ることがいかに大切かを教えてくれます。 今後も、ヌタウナギが「脊椎動物の進化」を解き明かすカギとなることが期待されています。島根から、世界の科学に貢献する研究が生まれているのです。

リンク: https://www.shimane-u.ac.jp/docs/2025061800015/

あわせて読みたい「水と、いきもの」の記事

水槽の中に広がる、もう一つの世界へ。あなたの日常を癒す、美しい魚たちとの出会いが待っています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次