武士の探究と学藝の粋に迫る—五島美術館で国宝『紫式部日記絵巻』を特別公開

五島美術館 「武士の探究」展—武家文化と国宝『紫式部日記絵巻』

五島美術館にて、2025年9月6日(土)から10月19日(日)まで、特別展「武士の探究—鎌倉時代から江戸時代にわたる学藝と武家文化—」が開催されます。

本展は、武家社会に深く根付いた「学藝」に焦点を当て、武士たちが探究した和歌、漢学、書画、茶の湯などの諸相を紹介するものです。 「サムライ」をキーワードに、肖像画や武家が所持した名品など、選りすぐりの館蔵作品約50点を展観します。

また、本展に合わせ、特集展示「蔦屋重三郎―江戸には江戸の風が吹く」も同時開催されます。 蔦屋重三郎(1750-1797)は、江戸時代に出版界を牽引した出版人です。 本特集では、大東急記念文庫が所蔵する、山東京伝らの洒落本や恋川春町らの黄表紙など、蔦屋重三郎が手掛けた貴重な書物約30点が公開されます。

さらに、本展最大のハイライトとして、会期終盤の

2025年10月11日(土)から10月19日(日)の9日間限定で、国宝「紫式部日記絵巻 五島本第一・二・三段」が特別公開されます。 これは、紫式部が宮仕えの日々を記した日記を絵画化した、日本を代表する絵巻物の一つです。

関連イベント

  • 講演会「蔦屋重三郎の仕掛」: 10月4日(土)午後2時より、中央大学文学部教授の鈴木俊幸氏による講演会が開催されます。
  • ギャラリートーク: 当館学芸員による展示解説が開催されます。
    • 9月11日(木)「蔦重版の黄表紙を読もう!」
    • 10月9日(木)「蔦重版の洒落本を読もう!」
    • 10月15日(水)および10月19日(日)「紫式部日記絵巻について」

いずれも当日入館者は聴講無料で、当日正午より整理券が配布されます。

開催概要

  • 展覧会名: 館蔵 秋の優品展—武士の雅遊
  • 会期: 2025年9月2日(火)〜10月19日(日)
  • 開館時間: 午前10時〜午後5時(入館受付は午後4時30分まで)
  • 休館日: 毎週月曜日 (ただし、9月15日と10月13日は開館)、9月16日(火)、10月14日(火)
  • 入館料: 一般1,100円、高・大学生800円、中学生以下無料
  • アクセス: 東急・大井町線「上野毛(かみのげ)駅」より徒歩5分
  • 公式サイト: 公益財団法人 五島美術館
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