2025年10月11日(土)から11月29日(土)まで、京都市の大谷大学博物館にて、2025年度特別展「物語をつたえる絵とことば」が開催されます。
本展では、室町時代の絵巻から江戸時代前期の奈良絵本、そして絵入り版本へと、物語の表現が時代と共にどう変化し、大衆へ広がっていったかを貴重な史料から辿ります。登場人物に共感し、特定のキャラクターを愛好する感覚――現代の“推し活”の萌芽を、歴史の中に垣間見ることができるユニークな展覧会です。
目次(タップで記事に飛びます)
開催概要
項目 | 内容 |
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展覧会名 | 2025年度特別展「物語をつたえる絵とことば」 |
会期 | 2025年10月11日(土) ~ 11月29日(土) |
展示替え | 前期: 10/11~11/2 / 後期: 11/5~11/29 |
会場 | 大谷大学博物館(響流館1F) |
住所 | 京都市北区小山上総町 |
開館時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 日曜日・月曜日・祝日(ただし開館日あり、要確認) |
観覧料 | 一般・大学生 500円 |
公式サイト | 大谷大学博物館 公式サイト |
展覧会の見どころ
世界に唯一の“天下の孤本”が集結
全世界で大谷大学博物館にしか存在しない「よしつねあづまくだり物語」や「胡蝶」の奈良絵本など、文学史・書誌学の上でも極めて貴重な資料が公開されます。
“推し活”のルーツを探る
貴族など限られた層のものであった物語が、絵巻や奈良絵本といったメディアを通じて大衆に広がり、キャラクターが愛されるようになっていくプロセスを展示から体感できます。
主な展示作品
- よしつねあづまくだり物語(奈良絵本)
- 胡蝶(奈良絵本)
- 鉢かづき(奈良絵本)
- 重要文化財 山王霊験記絵巻
- 金蔵論
記念講演会
展覧会に関連した記念講演会が開催されます。(参加費無料・事前予約不要)
- 「物語をつたえる絵とことば」: 10月13日(月・祝) 14:00~
- 「釈迦の物語をいろどる絵とことば」: 11月1日(土) 14:00~
会場へのアクセス
- 電車: 京都市営地下鉄烏丸線「北大路」駅下車、6番出口すぐ
- バス: 市バス「北大路バスターミナル」、「下総町」、「烏丸北大路」下車
まとめ
貴重な古典籍を通して、日本人がどのように物語を楽しみ、キャラクターを愛してきたのかという歴史に触れることができる、知的好奇心を刺激する展覧会です。唯一無二の史料が伝える“推し”の文化の原点を、ぜひその目で確かめてみてください。