

「蔓性植物の女王」と称えられるクレマチス。その多種多様な美しさと、種を守り抜く研究者たちの情熱に触れる季節が今年もやってまいりました。2026年4月25日(土)より、国立科学博物館 筑波実験植物園にて、コレクション特別公開『クレマチス園公開』が開催されます。
本展は、日本屈指の規模を誇る約250種類1200株のクレマチスを公開。単なる観賞にとどまらず、野生種から園芸品種へと至る交配の歴史や、絶滅が危惧される日本の野生種「カザグルマ」の保全など、学術的にも非常に深みのある内容となっています。
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「クレマチス園公開」開催概要
早咲きから遅咲きまで、会期を通じて次々と主役が入れ替わる「花々のリレー」をお楽しみいただけます。
- 会期:2026年4月25日(土)~6月7日(日)
- 開園時間:9:00~16:30(入園は16:00まで)
- 会場:筑波実験植物園 クレマチス園
- 所在地:茨城県つくば市天久保4-1-1
- 休園日:毎週月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
- 無料入園日:
- 5月4日(月・祝):みどりの日
- 5月19日(火):国際博物館の日
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職人の矜持と野生の力|注目の展示品種
本年は、100年前のフランスで生まれた名花から、昨年リリースされたばかりの最新品種まで幅広く展示されます。
日本の誇る野生種と最新の育種






- カザグルマ(会期前半):
シーボルトが欧州へ持ち帰り、世界の園芸品種の親となった日本を代表する野生種。産地による微妙な色彩や形の差異を、ぜひその目で確かめてみてください。 - シェンロン(茨城発最新品種):
珍しい花色が特徴の、地元・茨城から誕生した最新の成果です。 - 水面の妖精 / 咲良の妖精:
独特の模様と咲き方が魅力。現代の育種家たちの繊細な美意識が形になった最新のコレクションです。
継承される名花




- 藤娘(フジムスメ):
昭和の名花であり、世界中で愛される日本発の品種。会期後半に見頃を迎えます。 - ビル・ド・リヨン:
100年以上前にフランスで作られた園芸品種。時代を越えて愛される「用の美」ならぬ「花の美」がそこにあります。
学びを深める関連イベント(要事前予約)
研究員や専門家による解説は、植物の背景にある物語を紐解く貴重な機会です。
- 特別セミナー(定員30名):
5月10日(日)「カザグルマの多様性と育種」、5月17日(日)「野生種と園芸品種の多様性」など。 - 栽培講座「はじめてのクレマチス栽培」:
5月4日(月・祝)、5月19日(火)の無料入園日に開催。 - 展示案内「クレマチス園見学ポイント紹介」:
研究員による解説付きの園内案内(当日先着順)。
※セミナー・講座の予約は、筑波実験植物園公式サイトにて1ヶ月前からweb申し込みが開始されます。
アクセスと散策のポイント
- 公共交通機関:JR「土浦駅」またはつくばエクスプレス「つくば駅」より路線バス利用。
- 駐車場:完備(無料)。
- 苗の販売:教育棟にて、土日・GWを中心に苗の販売も行われます。気に入った「一鉢」との出会いがあるかもしれません。
最後に
野生の力強さを秘めた「種」と、人の手によって磨き上げられた「品種」。筑波の地に咲き誇るクレマチスたちは、自然と人間の共同作業が作り出した芸術品です。39日間にわたる花のリレーを、ぜひゆっくりとした足取りで体感してください。
最新の開花状況やイベントの予約は、筑波実験植物園 公式サイトをご確認ください。






