

大正・昭和を代表する文豪、芥川龍之介。1927(昭和2)年に彼が世を去ってから、2026年で100年という節目を迎えました。龍之介の命日である7月24日に行われてきた「河童忌」は、多くの友人たちが集い、彼を偲ぶ大切な場として長年受け継がれてきました。
この百回忌にあたり、東京都北区の田端文士村記念館では、企画展「芥川龍之介 百回忌によせて─「河童忌」を振り返る─」を開催します。初公開となる貴重な愛用品や芳名帖を通じて、龍之介が友人たちと築き上げた深い心の交流と、没後も変わることのなかった人々の絆を再確認します。
「河童忌」の歴史を辿る貴重な展示資料




今回の企画展では、龍之介の素顔を伝える貴重な資料が初めて一堂に会します。単なる歴史資料としてだけでなく、一人の人間としての龍之介と、彼を愛した仲間たちの息遣いを感じられる空間となっています。
- 初公開「掛仏」:龍之介が生前、田端の書斎に飾っていた愛用品。彼の精神世界に触れるような仏教美術品です。
- 初公開「芥川龍之介一周忌写真」:1928年の法要風景。妻・文と長男・比呂志の姿から、当時の家族の想いが伝わります。
- 佐佐木茂索旧蔵「河童忌」芳名帖:川端康成や菊池寛など、名だたる文人たちの揮毫や俳句が残された全22冊を公開。没後も続いた文壇の結束を感じさせる歴史的記録です。
孫世代が語り合う、知られざる文豪の絆
混雑が予想されるため、周辺の宿泊施設や飲食店の事前予約・空きチェックがおすすめです。
企画展のハイライトとして、百回忌当日の2026年7月24日(金)には、特別対談「孫が語る芥川龍之介と菊池寛」が開催されます。「何時も兄貴と一しよにゐるやうな心もちがする」と龍之介が語った親友、菊池寛。彼の家族がどのように龍之介の遺族を支え、河童忌を守り続けてきたのか。
芥川龍之介のご令孫・芥川耿子氏と、菊池寛のご令孫・菊池夏樹氏によるこの対談は、二人の文豪の絆が次の世代へどのように受け継がれているかを知る貴重な機会となるでしょう。
「芥川龍之介 百回忌によせて」開催概要
| 項目 | 詳細内容 |
|---|---|
| 開催期間 | 2026年6月6日(土)~9月19日(土) |
| 開館時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
| 会場 | 田端文士村記念館(東京都北区田端6-1-2) |
| 入場料 | 無料 |
特別対談「孫が語る芥川龍之介と菊池寛」
| 項目 | 詳細内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年7月24日(金) 14:00開演 |
| 会場 | 滝野川会館 大ホール |
| 定員 | 450名(抽選) |
| 申込締切 | 2026年6月29日(月) 必着 |
アクセスガイド
田端文士村記念館:JR京浜東北線・山手線「田端駅」北口から徒歩約2分と大変アクセスしやすい場所にあります。なお、専用駐車場・駐輪場はございませんので、お車でお越しの際は周辺の有料コインパーキングをご利用ください。
滝野川会館(特別対談会場):こちらも公共交通機関からのアクセスが可能な施設です。対談イベントの参加には事前申し込みが必要ですので、期日までに忘れずにお手続きください。
まとめ:百年の時を超え、文豪の魂に触れる
芥川龍之介という作家が、どれほど多くの人々に愛され、死してなお語り継がれてきたのか。本企画展は、その答えを当時の記録を通して教えてくれます。猛暑が予想される夏場ですが、田端の静かな記念館で、文豪の歩んだ百年の軌跡に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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