【兵庫/私立/男子】灘中学校・灘高等学校 【学校紹介・説明会情報】

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灘中学校・灘高等学校の基本情報

学校名灘中学校・灘高等学校
(なだちゅうがっこう・こうとうがっこう)
所在地兵庫県神戸市東灘区魚崎北町8‐5‐1
ホームページhttp://www.nada.ac.jp/

灘中学校・灘高等学校へのアクセス

交通手段
JR住吉駅徒歩10分
阪神電気鉄道魚崎駅徒歩10分
アクセスマップ

灘中学校・高等学校 アクセス

灘中学校・灘高等学校の校風

進学校/付属校の種別

進学校

共学/別学の種別

別学(男子校)

革新的な教育/伝統的な教育の種別

創立以来、学問への高い志のもとに質の高い教育を目指してきた中高6ヵ年一貫教育の学校です。
授業の特徴
授業における主要な特徴は、「担任持ち上がり制に基づくカリキュラムの進度と深さ」および「生徒の主体性を重視した学習姿勢」に集約されます。
授業の特徴は、例えるならば、高速道路を走るF1カーの教習に似ています。単にスピードを出す(速い進度)だけでなく、専門家チーム(担任団)が6年間つきっきりで指導し、カーブ(思考力を養う幾何や実験)を深く正確に曲がる技術(学びの深さ)を教え込むことで、生徒自身が運転ルート(問題解決の道筋)を見つけ出す力を養っている、と言えるでしょう。

1. 六ヵ年完全一貫教育とカリキュラムの進度・深さ:灘校では中高6ヵ年完全一貫の教育システムをとっており、六年間を見通したカリキュラムが可能となっています。
進度の速さ:授業の進度は速いとされています。
課程の修了:中学3年生で高校1年生の課程を終え、高校2年生で高校の全課程を終了します。
学びの深さの重視:単に速いだけでなく、学びの深さを大事にしています。
螺旋的学習:従来の課程を復習しつつ進むらせん的な学習が行われます。
思考力の育成: 考える力を養う幾何の学習が導入されています。
実験の重視: 理科においては実験重視の指導が行われます。

2. 担任持ち上がり制による指導の一貫性
灘校の特色の一つに、担任持ち上がり制があります。
担任団の編成: 生徒が中学に入学する際に、原則として8人の教員(または6〜7人の各教科の担任)が担任団を組み、卒業まで6年間その学年を受け持ち続けます。
教科指導との連携: 担任団には国語、数学、英語の教員が必ず含まれており、その学年団所属の教員たちが、当該学年の国・数・英の授業のほとんどを担当します
指導のメリット: この仕組みにより、学習指導の計画性、効率性、一貫性が保たれます。また、生徒を熟知したうえで、一人一人の個性に合わせたきめ細かい指導が可能になります。

3. 生徒の主体的な学びの奨励
灘校は「生徒が主役の学校」であることが特色とされ、授業や学習においても主体的な学びが奨励されています。
主体性の重視: 生徒は、教師の指導にただ受動的に従うのではなく、自ら学んでいくことが求められます。
問題発見と解決: 生徒自身が自分で問題を発見し試行錯誤を重ねて解決の道筋を探すような学習態度が奨励されています。

学校生活の特徴
灘中学校・灘高等学校の学校生活は、極めて自由で自主性を重んじる校風、そして生徒が主役となって活動を企画・運営する伝統によって特徴づけられています。同時に、六年間一貫した担任団によるきめ細やかな指導体制が、その自由な生活を支えています。

1. 自由と自治を重んじる校風

灘校の学校生活の最大の特色は、自主性を重んじる自由で伸びやかな校風です。創立以来のリベラルな校風が引き継がれています。

規則の最小限化と校則の不在: 勉強や学校生活において、学校側からの強制はせず、規則は最小限にとどめられています。さらに、生徒の主体的行動を促すため、文章化された校則を設けていません。

生徒による判断と責任: 生徒は、学校生活のあらゆる局面で、どのような行動が灘校生としてふさわしいのかを自分で考え判断することが求められます。自由な分、生徒には自ら求めていく自主性と、自分の行動に責任を持つ自律性が求められています。

判断の指針: 生徒が行動を判断する際の指針となるのが、創立顧問の嘉納治五郎先生が定められた校是「精力善用」「自他共栄」です。この精神に徹した健全な社会人を育てることが教育方針の筆頭に挙げられています。

歴史的変遷: 沿革を見ると、早い時期に頭髪自由化(昭和44年)や服装自由化(昭和45年)が実施されるなど、自由を尊重する伝統が古くから確立されていました。

2. 生徒が主役の活発な活動

灘校は「生徒が主役の学校」であることが特色であり、主要な学校行事や部活動が生徒の手によって運営されています。

主要行事の企画・運営: 文化祭、体育祭、学芸祭などの主要行事は、生徒達の手で企画・運営されています。多くの生徒がこれらのプロジェクトに携わることにより、リーダーシップ、人間関係調整力、コミュニケーション力などの非認知能力を高めてゆきます。

部活動の活発化: 自由と自治の伝統の下、生徒会や各部の活動は近年ますます活発化しています。

高い参加率と実績: 40近い文化・体育各部に8割を超える多くの生徒が参加しています。特に、囲碁部は全国大会五連覇の偉業を成し遂げています。

親善定期戦: 昭和28年11月1日には第1回灘・甲南親善定期戦が開催された記録があり、対外的なスポーツ交流の歴史も古いです。

3. 六ヵ年一貫の指導体制

自由な学校生活を送る一方で、担任持ち上がり制による指導の一貫性が生徒の生活をきめ細かくサポートしています。

担任団による指導: 生徒が中学に入学した際、原則8人(または6〜7人)の教員が担任団を編成し、卒業まで6年間その学年を受け持ちます。

多面的なサポート: この仕組みにより、担任団の教員が交代で学級担任を務めますが、生徒は学級担任に限らず担任団のどの教員にでも気軽に相談できる環境があります。

きめ細かい生活指導: 中学から持つことにより、生徒を熟知した上で、勉学・生活すべての点で、一人一人の個性に合わせたきめ細かい指導が可能となり、複数の教員の視点から多面的な生活指導が行われます。

4. 教育環境と設備

大規模な改築・整備を経て、学校生活を送る環境が充実しています。

現代的な施設: 平成25年(2013年)春には大規模な工事が竣工し、新図書館の新築2つのグラウンドの人工芝化柔剣道場やトレーニングルームの更新が行われました。

情報通信環境: 令和2年(2020年)には、高速大容量通信ネットワークと中学生向けの「1人1台端末」の整備も完了しました。

環境: 校舎は緑に囲まれた環境にあり、友情や絆を育む場とされています。

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灘校の学校生活は、例えるならば、高度な自己責任を伴う「自治都市」のようなものです。最小限の基本法(校是)のみが定められており、日常の運営や具体的な規範づくりはすべて住人(生徒)に委ねられています。この自由な環境の中で、ベテランの評議会メンバー(担任団)が6年間を通じて個々の住人を熟知し、彼らが自律的に成長できるよう見守り、サポートし続けていると言えるでしょう。

◆学校行事の特徴
灘中学校・灘高等学校の学校行事の最大の特徴は、生徒の自主性を最大限に尊重し、生徒自身の手によって主要行事の企画・運営が行われている点です。

1. 生徒主導による主要行事の企画・運営

灘校は「生徒が主役の学校」であることが特色であり、主要な学校行事もこの精神に基づいて行われています。

対象となる主要行事: 文化祭、体育祭、学芸祭などの主要行事は、生徒達の手で企画・運営されています

非認知能力の育成: 多くの生徒がこれらのプロジェクトに携わることにより、リーダーシップ、人間関係調整力、コミュニケーション力などの非認知能力を高めてゆきます。

自治の伝統: 生徒会や各部の活動は近年ますます活発化しており、行事運営における生徒の自治の伝統が引き継がれています。

2. 歴史的な対外交流行事

沿革の記録から、灘校が歴史的に対外的なスポーツ交流の場を設けていたことがわかります。

灘・甲南親善定期戦: 昭和28年11月1日には、第1回灘・甲南親善定期戦が開催された記録があります。

3. 自由な校風との関連

行事の運営は、学校全体の自由で伸びやかな校風の中で行われています。

• 生徒は、学校側からの強制や最小限の規則に従うのではなく、自分で判断して行動することを尊重されています。この自由さが、生徒主導の行事運営を可能にする基盤となっています。

• 生徒は、行動を判断する際に、創立顧問である嘉納治五郎先生が定められた校是「精力善用」「自他共栄」を指針として共有し、その体現に努めています。

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これらの特徴は、学校行事が単なる娯楽や休憩の場ではなく、生徒が自由と責任の中で実践的な社会性を学ぶ「訓練の場」として機能していることを示しています。これは、まるで生徒たちが自分たちの手で小さな国を運営し、その中でリーダーシップや協調性を自然と身につけていく「自治シミュレーション」のようであると言えるでしょう。

中学から高校への進学体制
中学校・灘高等学校における中学から高校への進学体制は、「中高六箇年完全一貫教育」を基本としつつ、高校段階で外部からの新規入学者を迎え入れる「併設型」の形態をとっていることが特徴です。

以下に、進学体制の詳細をまとめます。

1. 六箇年完全一貫教育の実施

灘校は、昭和2年(1927年)の創立以来、「6年完全一貫教育を行う併設型の中学校・高等学校」です。

中高一貫システム: 戦後、旧制中学の優れた点を引き継ぎ、中高六箇年一貫教育の学校として再出発しました。

担任持ち上がり制: 生徒は中学校に入学した際に編成された担任団(原則8人の教員、または6〜7人の各教科の担任)が、卒業まで6年間その学年を受け持ち続けます。この体制は、内部進学する生徒への一貫した指導を可能にします。

2. 高校段階での外部募集(合流)

中学から内部進学する生徒と合流する形で、高校段階で外部からの生徒が募集されます。

募集人員:

    ◦ 中学校(1学年)の募集人員が約180名であるのに対し、

    ◦ 高校からの募集人員は約40名と定められています。

    ◦ この高校入試での40名募集への移行は、平成16年(2004年)に行われています。

新しい息吹: 学校長は、この高校から入学してくる約40名の新入生を「新しい息吹」と表現しています。

切磋琢磨: 高校からの新入生は、在来生(内部進学の生徒)とすぐに仲良くなり、「互いに影響を与え合いながら学年としてのまとまりが出来上がります」。この新しい息吹は、内部進学の生徒への刺激ともなり、お互いに切磋琢磨して高め合う仲間になっていくとされています。

したがって、灘中学校に入学した生徒の大部分は、そのまま高校へ内部進学し、その進学時に約40名の外部からの入学者と合流し、共に6年間の学びを完結させる体制となっています。高校入試は2月に実施されています。

学校の沿革(歴史)

創立:1927年
灘中学校・灘高等学校 沿革

校長

海保 雅一
灘中学校・灘高等学校 校長挨拶

学校説明会情報

中学校・高等学校 学校説明会ページはこちらから

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