



こんにちは。癒やしのスパイスケア男子、悠人です。
楽しかったクリスマスも終わり、いよいよ今年も残りわずか。
前回クリスマスの癒やしメニューとして、「ブロッコリーとパプリカパウダーを使ったアヒージョ」をご提案しました。
でも。「パプリカパウダーなんて、絶対に来年まで余る……」
……そんな風に考えていませんか?


ご安心ください。今日は、そんな問題を、たった一品で鮮やかに解決する方法をお教えします。
しかも今回は、数字と論理で語る「最強の助っ人」も呼んでいます。
ある意味、今年一番「スッキリする」レシピかもしれませんよ。
年末の「在庫過多」問題


はぁ……。今年も終わりか。
仕事は納めたが、家のことが何も終わってない。


特に冷蔵庫だ。アヒージョで買ったパプリカパウダーは余ってるし、中途半端な玉ねぎにじゃがいも、使いかけの肉……。
これ、年越す前に全部片付けるの、無理ゲーじゃないか?
桜木さん。嘆いている時間が無駄です。
その冷蔵庫の状況、『在庫過多』による経営破綻寸前ですね。


うおっ!? 誰だあんた!?
紹介します。大学の後輩の一条です。小さいコンサル会社を経営していて、年末の挨拶に来ていたところ、桜木さんがお悩みのようですので連れてきちゃいました!
はじめまして桜木さん、一条と申します。
そのパプリカと半端野菜。私なら『たった一つのソリューション』で、廃棄ロスゼロ、かつ満足度最大で処理できます。
解決策はハンガリーの「食べるスープ」


……なんか勢いに負けて家まで連れてきちまったけど……。
一条だっけ?ソリューションだか何だか知らんが、この赤い粉をどうするんだよ。
前回のアヒージョみたいに小さじ1杯ずつ使ってたら、使い切るのに3年かかるぞ。
その思考がボトルネックです、桜木さん。
冷蔵庫にある半端な肉、玉ねぎ、人参。そして大量のパプリカパウダー。
このリソース(材料)から導き出される最適解は、たった一つ。 ハンガリーの国民食、『グヤーシュ』です。


グヤーシュ……? 聞いたことないな。
なんか難しそうな名前だが。
簡単に言えば『パプリカパウダーで煮込むスープ』です。
ここで重要なのは、ハンガリーの消費データです。彼らはパプリカパウダーを「香り付けのスパイス」ではなく、「旨味を出すための野菜(乾燥野菜)」として投入しています。


野菜として……?
ええ。つまり、『大さじ2〜一瓶丸ごと』を一気に入れるのが、本来の仕様(スペック)なんです。


ひ、一瓶だと……!?
まあまあ(笑)。でも桜木さん、決してゲテモノ料理じゃないですよ。
ほら、あの料理研究家のリュウジさんも、「ほっかほっか亭」とコラボして商品化したり、動画にしているくらいの「日本人の舌に合うガチの料理」なんですから!
リュウジ氏のマーケティング嗅覚は鋭いですからね。権威あるインフルエンサーも推奨するこの料理、採用しない手はありません。


リュウジさんがやってるなら……まあ、美味いのか?
しかし動画で見た限り、本場レシピは時間かかるし、パプリカ以外にも「キャラウェイ」とか知らんスパイス使ってるぞ? 余り野菜で気軽に作るメニューじゃなくないか?
そこは安心してください! 今回「日本の家庭にあるものだけ」で、しかも「20分」で作れるように僕がアレンジしました。
キャラウェイなどのマニアックなスパイスは、今回はあえて「コストカット(省略)」します!
賢明な判断です。桜木邸の冷蔵庫の棚卸し(インベントリーチェック)は完了しています。
玉ねぎ、じゃがいも、半端な肉。全て鍋に投入して、資産の現金化(=美味しいスープ化)を行いますよ。
【論理的】在庫一掃グヤーシュ
ポイントは一つだけ。『パプリカをケチらないこと』。
これがスープのとろみとコクの数値(パラメーター)を決定づけます。怖がらずに入れてください。
【簡単レシピ】20分でできる!ハンガリーの赤いシチュー『グヤーシュ』
材料(2人分)
- 肉: 200g
牛肉がベストですが、豚コマでも鶏モモでも、冷凍庫で化石になりかけている肉なら何でもOK。
※塩コショウを強めにしておく - 玉ねぎ: 1個(これは必須リソースです)
- 余り野菜: 今回はじゃがいも使用ですが、人参、セロリやキャベツなどなんでもOK
- トマト缶(またはケチャップ): 大さじ1
- コンソメ: 小さじ2
- 水: 400ml
- ★パプリカパウダー:大さじ2
※一条Point:ここでビビらないことが成功のKPIです。
作り方:最短工程フロー
耐熱ボウルに玉ねぎを入れ、ラップをして600Wで5分チンします。
(じゃがいもや人参など固めな野菜を使う場合は同様にレンジで加熱します)


これで野菜を煮込む時間をゼロにします。
鍋に油を引き、肉を炒める。肉の色が変わったらレンチンした野菜を汁ごと投入。


野菜がしんなりしたら、パプリカパウダーを全量投入し、粉っぽさが無くなり、全体が真っ赤になるまで炒め合わせます(1分ほど)。


ここで粉を炒めると、香りが立って色が鮮やかになるよ。焦がさないようにね。
水、コンソメ、トマト調味料を入れ、沸騰したら弱火で5分だけ煮ます。塩で味を整えて完成!




実食:パプリカパウダーの「正体」と効能




(恐る恐る一口……)
……ん? なんだこれ。見た目は真っ赤で辛そうだが、食べると……めちゃくちゃ優しい味じゃないか。
ビーフシチューをもっとアッサリさせて、野菜の甘みを足したような……。
そうなんです。パプリカの正体は『辛くない唐辛子』。
大量に入れることで、煮込んで溶けた野菜みたいな甘みととろみが出るんですよ。


それに、初めて食べるはずなのに、妙に『懐かしい味』がするぞ。ガキの頃に実家で母親が作ってくれたような。
ハンガリー料理って聞いたから、もっと異国の味がすると思ったが……。
当然の結果(リザルト)です。
グヤーシュの構成要素(肉・玉ねぎ・人参・芋)を見てください。これは日本の『肉じゃが』と完全に一致しています。
違いは、味付けが「醤油と砂糖」か、「パプリカの甘み」かだけ。


そうそう。だから白ごはんにも合うし、パンにも合う。
「パプリカ=スパイス」と構えずに、「赤い出汁(だし)」だと思って使えばいいんですよ。


これなら丼一杯いけるな。しかも、冷蔵庫の半端な野菜が全部入ってるから、罪悪感もない。
さらに興味深いデータがあります。
検索エンジンでパプリカパウダーを調べると、「効果」や、男性が気にする「亜鉛」といったワードと一緒に検索されています。 つまり、世の男性たちは本能的に「この赤い粉には、体を元気にする何かがある」と気づいているんです。


へぇ……。確かにこの赤色は、見てるだけで元気が出そうだもんな。
ご名答。実際には亜鉛そのものより、血流を良くするビタミンEや、免疫を高めるβカロテンが豊富です。
「パプリカパウダー 意味がない」などという検索語も散見されましたが……意味がないどころか、冬の体調管理における『必須アイテム(マスト・バイ)』と言えますね。


なるほどな。……なぁ、一条くん。
あんた、嫌なやつかと思ったが、意外といい仕事するな。
お褒めの言葉と受け取っておきます。
これでパプリカの在庫はゼロ。野菜の廃棄ロスもゼロ。
そして桜木さんの胃袋には栄養という資産が蓄積されました。
極めて合理的な年末処理、完了ですね。


ああ。そろそろ矢島も帰って来るから、これ食わせてやりたいな。今回もありがとう、悠人くん。
きっと矢島さんも喜びますよ。
あと、二日目のグヤーシュも味が深くなって美味しいんですよ!こういう点も日本料理……日本のカレーと同じですね。
まとめ、そしてスパイス「パプリカ」を余らせない魔法
いかがでしたか? 「スパイスを買っても余らせてしまう」という悩み。
実は、「ちまちま使う」という固定観念が原因だったりするんです。
今回の一条くんの提案のように、世界には「スパイスを野菜としてドバドバ使う料理」がたくさんあります。
100円の小瓶を一回の食事で使い切って、家族みんなが美味しく温まる。
これって、すごく潔くて、贅沢な使い道だと思いませんか?
さて、第一回から始まって第六回まで連載してきた「スパイスケア男子」。
読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。
来年も、皆さんの食卓に「小さな魔法」をお届けできればと思います。
そして今回から初めて読んだ方へ。
パプリカパウダーってどこで買えるの?他の使いまわしレシピは?と思ったなら、スパイスケア男子第五回をぜひチェックしてくださいね。
それでは、冷蔵庫も体もスッキリ整えて。
良いお年をお迎えください!
第七回は、新年1/7(水)、2025年末に各方面で大人気のあのシビ辛鍋を予定しています!
お楽しみに!
この記事の案内人のご紹介


「スパイスは薬ではなく、大人の嗜みです」 ズボラな男どもの健康を勝手にケアする、謎のスパイス案内人。 好きな言葉は「抗酸化作用」。
「黄昏探求舎」一条慧の大学の先輩でもある。猫のカイと昭和レトロな家で暮らす。あなたの日常に、そっと寄り添います。
イラスト漫画制作(※):藤城洋次 写真協力:ゆるなご編集部
※制作ポリシーはこちらから
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