鹿児島県鹿児島市の鹿児島県歴史・美術センター黎明館にて、2025年3月11日(火)から6月1日(日)までの期間、「新収蔵品展」が開催されています。
この展覧会は、近年新たに収蔵された鹿児島の歴史・文化に関わる貴重な資料を公開するもので、刀剣分野では新たにコレクションに加わった「脇差 銘 波平行周」が展示される、刀剣ファンにとっても注目の内容となっています。
どんな展示? 近年の収蔵品を一挙公開
黎明館では、寄贈・寄託・購入によって鹿児島の歴史や文化に関わる資料を収集・収蔵しており、その数は約18万点にも及びます。本展は、これらの近年収蔵された資料や、これまで展示機会の少なかった未公開資料を中心に光をあて、歴史、民俗、美術・工芸の各分野にわたるコレクションの成果を紹介するものです。長年大切に受け継がれてきた鹿児島の歴史を伝える貴重な資料に触れる良い機会となりそうです。
注目の展示刀剣:脇差 銘 波平行周
今回の「新収蔵品展」で特に注目される刀剣が、新たに黎明館のコレクションに加わった「脇差 銘 波平行周」(わきざし めい なみのひらゆきかね)です。
「波平(なみのひら)」は、薩摩国(現在の鹿児島県西部)で平安時代後期から江戸時代末期まで、長きにわたり作刀を続けた刀工一派であり、その作は「薩摩刀」の代表として知られています。質実剛健な姿が多いとされる薩摩刀の中でも、波平一派の作品はどのような特徴を持っているのか、この機会にじっくりと鑑賞してみてはいかがでしょうか。※展示される刀剣はこの他にもある可能性があります。展示の詳細は会場または公式サイト等でご確認ください。
開催概要
項目 | 詳細 |
---|---|
展覧会名 | 新収蔵品展 |
会期 | 2025年3月11日(火) ~ 6月1日(日) |
会場 | 鹿児島県歴史・美術センター黎明館 3階企画展示室 |
住所 | 鹿児島県鹿児島市城山町7−2 |
開館時間 | 午前9時~午後6時(入館は午後5時30分まで) |
休館日 | 毎週月曜日【ただし4月28日(月), 5月5日(月祝)は開館】3月25日(火)、4月25日(金)、5月7日(水) |
観覧料 | 常設展示料金で観覧可能・一般:430円(団体320円)・高校・大学生:270円(団体160円)・小・中学生:160円(団体90円)※各種手帳所持者及び介助者1名、県内教育課程での利用等は免除(要事前申請等、詳細は公式サイト確認) |
公式サイト | 鹿児島県/新収蔵品展 |
【同時開催情報】
常設展での期間限定展示もお見逃しなく! 現在、黎明館の常設展示3階「薩摩刀展示室」では、重要文化財「小太刀 銘 相州住秋廣」も5月11日(日)までの期間限定で特別公開されています。 企画展と合わせて、こちらもぜひご覧ください。
▼「相州住秋廣」期間限定展示の詳細はこちら!

まとめ
鹿児島県歴史・美術センター黎明館で開催中の「新収蔵品展」。近年収蔵された様々な分野の貴重な資料とともに、薩摩の名門刀工・波平行周の脇差が公開されています。常設展の料金で観覧できるのも嬉しいポイントですね。 ゴールデンウィーク期間中も一部の月曜日を除き開館していますので、鹿児島方面へお出かけの際は、ぜひ黎明館へ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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