愛知県名古屋市の熱田神宮 剣の宝庫 草薙館にて、5月刀剣展「備前伝 Ⅰ」が2025年4月23日(水)から5月26日(月)まで開催されています。 日本刀の生産量・刀工数ともに最多を誇り、多くの名工を輩出した「備前伝」に焦点を当てた展示の第一弾です。重要文化財に指定されている太刀 銘 宗吉作や太刀 銘 備州長船重光など、貴重な刀剣が展示されます。
目次
備前伝とは? 日本刀の最大流派
備前国(現在の岡山県南東部)は、古くから質の良い砂鉄と燃料となる木材、そして水運に恵まれ、日本刀の一大生産地として栄えました。平安時代後期から江戸時代末期に至るまで、数多くの名工を輩出し、その作風は「備前伝」として日本刀の主要流派の一つとなっています。代表的な刀工には、古備前の友成・正恒、一文字派の則宗・吉房、長船派の光忠・長光・景光・兼光、そして末備前の祐定・清光などがいます。本展では、その多彩な備前伝の魅力に触れることができます。
主な展示刀剣
今回の「備前伝 Ⅰ」で展示される主な刀剣は以下の通りです。(※展示品の一部です)
- 重要文化財 太刀 銘 宗吉作 (備前)
- 太刀 銘 長光 (備前)
- 刀 無銘 (備前)
- 重要文化財 太刀 銘 備州長船重光 (備前)
- 短刀 銘 備州長船忠景/貞治二(四)年三月日 (備前)
- 太刀 銘 備州長船祐光/嘉吉二(四)年二月日 (備前)
- 脇指 銘 備州長船祐光/享徳三年二月吉日 (備前)
- 脇指 折返銘 備前国住長船助包 (備前)
- 刀 銘 則光 (備前)
- 短刀 銘 備前国住長船祐定/大永二年八月吉日 (備前)
開催概要
項目 | 詳細 |
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展覧会名 | 5月 刀剣展 「備前伝 Ⅰ」 |
会期 | 2025年4月23日(水) ~ 5月26日(月) |
会場 | 熱田神宮 剣の宝庫 草薙館 |
住所 | 愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1−1 |
開館時間 | 午前9時~午後5時(最終入館 午後4時30分) |
休館日 | 会期中は原則無休 (※通常は毎月最終水曜日とその翌日、年末年始が休館。詳細は公式サイトをご確認ください) |
観覧料 | 一般:500円 / 小中学生:200円 (※各種割引については公式サイトをご確認ください) |
公式サイト | 熱田神宮 剣の宝庫 草薙館 イベント情報 |
【注意】 開館時間、休館日、観覧料については変更の可能性もあるため、お出かけ前に必ず公式サイト等で最新の情報をご確認ください。
まとめ
熱田神宮の草薙館で開催中の5月刀剣展「備前伝 Ⅰ」。日本刀の代名詞ともいえる備前刀の名品に触れる絶好の機会です。重要文化財の太刀 銘 宗吉作や太刀 銘 備州長船重光をはじめ、長光、忠景、祐光、祐定など、長船派を中心とした名工たちの作が一堂に会します。ゴールデンウィーク期間中も基本的に開館していますので、名古屋方面へお越しの際は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。