2026年6月1日(月)と6月2日(火)の2日間、福岡県久留米市の高良大社(こうらたいしゃ)にて、初夏の訪れを告げる伝統行事「川渡祭(かわたりさい)」が開催されます。
別名「へこかきまつり」とも呼ばれるこの祭りは、厄除け・延命長寿・交通安全の神様として篤く信仰されている高良大社において、特に重要な厄払いの行事です。筑後平野を一望する高良山の山頂付近に鎮座する社殿の前で、多くの参拝者が無病息災を願い、巨大な茅の輪をくぐり抜けます。古くから続くこの神事は、現代においても地域の人々の生活に深く根ざした大切な節目となっています。
厄除けと長寿を願う「川渡祭(へこかきまつり)」の由来と歴史
川渡祭は、特に男女児の数え7歳、還暦、そして厄年を迎える方々が、厄除けや長寿息災を願ってお参りする行事です。高良大社の神様のお力によって、災難を逃れ、大難を小難に、わざわいを福に転じると古くから言い伝えられてきました。
「へこかきまつり」というユニークな別名は、厄除けの赤い「へこ(褌)」を「かく(着ける)」ことに由来しています。かつて、男性は赤いへこ、女性は赤いゆもじ(腰巻き)を身に着けて参拝したことからその名がつきました。現在では、特定の年齢の方に限らず、どなたでも茅の輪をくぐり、ご祈願を受けることができます。毎年この日を待ちわびて、県内外から多くの参拝者が訪れます。
直径2メートルの「茅の輪」をくぐり、心身を祓い清める神事
混雑が予想されるため、周辺の宿泊施設や飲食店の事前予約・空きチェックがおすすめです。
川渡祭の象徴とも言えるのが、社殿の前に設けられる巨大な「茅の輪(ちのわ)」です。これはイネ科の多年草である茅萱(ちがや)を束ねて作られたもので、直径は約2メートルに及びます。
参拝者はこの輪をくぐり抜けることで、知らず知らずのうちに身についた罪や穢れを祓い、清らかな心身を取り戻すとされています。神事のスケジュールに合わせて訪れると、神職とともに茅の輪をくぐり、より厳かな雰囲気の中で無病息災を祈ることができます。
2026年6月1日・2日の神事スケジュール
- 6月1日(月)午前7時:茅の輪くぐり初め(斎行)
- 6月1日・2日共通:午前7時、午前11時、午後2時(各回斎行)
これらの神事にはどなたでも無料で自由に参列することが可能です。なお、6月30日に行われる「夏越大祓式(なごしのおおはらえしき)」とは別の神事として執り行われます。また、6月中は「茅の輪守(ちのわまもり)」という特別なお守りも授与されており、自宅に持ち帰ってその加護を願うこともできます。
勇壮な「へこかき裸参り」!早朝の禊と高良山への駆け登り
川渡祭の中でも特に勇壮な行事が、6月1日の早朝に行われる「へこかき裸参り」です。これは心身を清める禊(みそぎ)神事を行い、高良大社まで威勢よく駆け登る伝統的な参拝形態です。
参加者は2026年6月1日の午前5時に、JR久留米大学前駅の北側に位置する「味水御井神社(うまみずみいじんじゃ)」に集合します。午前5時半から同神社にて禊を行い、冷たい水で心身を清めた後、高良大社を目指して山道を登ります。午前7時に高良大社社殿前に到着し、そのまま「茅の輪くぐり神事」に臨みます。
この裸参りに参加を希望する場合は、事前に「高良大社奉賛青壮年会事務局(0942-43-4893)」への申し込みが必要です。早朝の静寂を破る参加者たちの掛け声は、初夏の高良山に響き渡り、見る者にも活力を与えてくれます。
高良大社へのアクセスガイド(お車・公共交通機関)
高良大社は標高の高い場所に位置するため、事前にアクセス方法を確認しておくことが重要です。大型バスの通行も可能な道路が整備されています。
お車でお越しの場合
九州自動車道「久留米I.C」を降り、料金所を出て左方向(久留米市街方面)へ約1km進みます。立体交差をくぐって直進すると、大きな灯籠と「高良大社」の社号塔がある「御井小学校西」交差点に出ます。ここを左折し、石造の大鳥居をくぐって約3kmほど山道を上ると、高良大社に到着します。
公共交通機関でお越しの場合
- JR久大本線「久留米大学前駅」:下車後、タクシーで約15分、または徒歩で約50分。
- JR鹿児島本線「久留米駅」:西鉄バス1番または8番系統「信愛女学院行(御井町経由)」に乗車し、「御井町」バス停で下車。そこからタクシーで約10分、または徒歩で約20分。
- 西鉄天神大牟田線「西鉄久留米駅」:西鉄バス1番または8番系統「信愛女学院行(御井町経由)」に乗車し、「御井町」バス停で下車。タクシーで約10分、または徒歩で約20分。
※「久留米大学前駅」の方が、タクシーを捕まえやすい場合があります。また、徒歩の場合は急な上り坂が続くため、歩きやすい靴での参拝をおすすめします。
まとめ:2026年の初夏は高良大社で「わざわいを福に」転じよう
高良大社の「川渡祭(へこかきまつり)」は、筑後地方の人々にとって、一年の半分を無事に過ごせた感謝と、これからの健康を願う大切な行事です。直径2メートルの茅の輪をくぐり、赤いへこの伝統に思いを馳せる時間は、日常の喧騒を忘れ、自分自身を見つめ直す機会にもなるでしょう。
2026年6月1日・2日は、ぜひ高良山へ足を運び、高良の神様の力強いご加護を授かってみてはいかがでしょうか。早朝の裸参りの熱気や、静かな境内での茅の輪くぐりを通じて、清々しい初夏のスタートを切ってください。
最新情報や詳細については、高良大社の公式サイトをご確認ください。
公式サイト:高良大社 川渡祭(へこかきまつり)案内ページ
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