東京都世田谷区に冬の訪れを告げる伝統行事『世田谷ボロ市(せたがやぼろいち)』が、今年も12月と1月の計4日間にわたって開催されます。
安土桃山時代の1578年に「楽市」として始まったこの市は、440年以上の歴史を持ち、現在は東京都指定無形民俗文化財にも指定されています。世田谷の「ボロ市通り」を中心に、約700店もの露店が軒を連ね、全国から多くの人々が訪れる巨大な蚤の市です。
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2025年-2026年「世田谷ボロ市」開催概要!冬の2カ月で4日間限定の開催
世田谷ボロ市は、毎年固定の日程で開催されるのが特徴です。平日の開催となる場合もありますが、日程の変更はなく、その「変わらぬ伝統」が多くのファンを惹きつけています。骨董品や古着、神棚、日用品からグルメまで、あらゆるものが並ぶ光景は圧巻です。
| 開催日程 | 2025年12月15日(月)・16日(火) 2026年1月15日(木)・16日(金) |
|---|---|
| 開催時間 | 09:00 ~ 20:00(※予定) |
| 会場 | 東京都世田谷区世田谷1丁目 「ボロ市通り」とその周辺 |
| アクセス | 東急世田谷線「世田谷駅」または「上町駅」下車 徒歩すぐ |
ボロ市名物!「代官餅」と「掘り出し物」探し
ボロ市を訪れたら外せないのが、その場で蒸し上げられる名物グルメと、一点物の骨董品たちです。
- 名物「代官餅(だいかんもち)」:会場内で販売される、つきたての大きなお餅。あんこ・きなこ・からみ(大根おろし)の3種類があり、行列必至の人気商品です。
- 骨董・アンティーク・古着:ボロ市の名の通り、かつては農作業着の補修用「ボロ(古布)」が中心でしたが、現在はレトロな雑貨や貴重な骨董品が並びます。
- 神棚や正月用品:12月と1月に開催されるため、新年を迎えるための縁起物や神棚、まな板などの暮らしの道具も豊富です。
代官行列
5年に一度行われる、江戸時代の代官見回りを再現した「代官行列」も見どころの一つですが、例年、伝統的な衣装を身にまとった一行が練り歩く姿は、歴史あるボロ市ならではの風情を感じさせます。
来場時のアドバイス
会場内は大変混雑し、特に「代官餅」の販売所は数時間の待ち時間が発生することもあります。歩きやすい靴での来場はもちろん、防寒対策を万全に。また、周辺道路は交通規制が行われ、駐車場はありません。東急世田谷線は臨時ダイヤが組まれるほど混み合いますが、公共交通機関でのアクセスを強くおすすめします。
詳細は世田谷区公式サイトや世田谷区公式観光サイト「エンジョイ!SETAGAYA」等をご確認ください。400年続く歴史の熱気と、自分だけの掘り出し物を探しに、冬の世田谷を歩いてみてはいかがでしょうか。
※世田谷ボロ市は天候や状況により内容が変更になる場合があります。
